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冷蔵庫が壊れているからとはいえ、いくら隣だからとはいえ、部屋に呼び手料理を振る舞う。
私の領域に三上さんが入っても、大丈夫になりつつある。
彼の気持ちに応えようとか、そんな高度なことは今とても考えられないのに、甘えてもいいのだろうか。
そんな思いを抱えつつも、今朝も彼といる。
「あれー、何?なんで?どうして二人が一緒なんですか?」
社員専用の駐車場に着き、三上さんの車から降りた時だった。
駐車場のすぐ側の歩道は希子さんの通勤路である。
希子さんは私と三上さんを交互に見て、驚きを隠せない顔をする。
どうすればいいのだろう。
咄嗟に三上さんを見つめると、彼は一番面倒なヤツに見つかったな、と言いたげな視線を私に向けた。
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