確かな恋心

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「……はる」 はるに会うのは半年ほどぶりだ。   「なつき、久しぶり」 はるは顔いっぱいを笑顔にして、穏やかに言った。 どこか冷酷な印象を与えるはるだが、それを少しも感じない。 久しぶりに会ったせいだろうか。 それとも私と別れたからか……。 しかし、どちらにしても恐怖は感じる。 「わ、なっちゃんの元カレー」 皆がざわっとする中で、希子さんはさらっとそう言って、私の横に立った。 「どうしたんですか?」 希子さんも、会社の皆も私とはるが別れた理由なんて知らない。 皆、なんとなくはるとは別れ三上さんといい感じっぽいと認識しているだけだ。 その中でも希子さんはいつ確かにしようと見計らっていて、今もきっと探りをかけているのが伝わる。   「えぇ、今回はアクアレーアの社員として、仕事でまいりました」 仕事口調のはるを見るのは初めてだ。 どこか新鮮さは感じるものの、嘘っぽい。 “何を企んでいるの?” そう思わずにはいられない。
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