ファーストキスの味-2

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ーー落ち着かない。 三上さんには夜は食事を届ける際に会うだけなのに、今夜はやけに彼を遠く感じる。 22時。 三上さんはまだ帰ってきていないのだろうか。 駐車場までおりて彼の車の有無を確認してしまう私はストーカーのよう。 はるのことを言えないじゃない……。 こんな自分が怖くなり、近くのコンビニまで足を向けた。 すぐ近くだ。 それでも用もなく夜に出歩くことはほとんどしない。 でもそれくらい、落ち着かないということだ。 こうして歩いている間に三上さんに会えるといいのにーー。 そんなことを考えていると、コンビニの入り口ではるに会った。 はるの家はここから離れている。 私を窺いに来たのだと想像してしまう。 気持ち悪い。 「なつき、奇遇だね」 「……うん」 今は一人だ。怖がった方が負けな気がする。 私は素早く店内へ入った。
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