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私たちがいかにもなオーラを出しているのだと思うといたたまれない。
「照れてるの?可愛いなぁ、もう。私にもわけて欲しいくらいの可愛さだわー」
私は首を左右に振ることしかできない。
「おい、あんまり馴れ馴れしくするなよ。なつきが困るだろ」
「これくらい普通じゃない。だって、可愛いんだもの。理巧もそう思ってるくせに」
「……」
三上さんが無言になるので、顔を上げた。
彼と視線がぶつかるが、なんだか気まずい。
ここは否定してもらってもいいのに、と思いながらも密かに喜んでいる私もいる。
そんな中、太ももに妙な違和感を感じた。
「……温かい」
「は?」
三上さんの瞳が不思議に丸まる。
「なんか、太ももにじわっとした温かさが……」
「まさか……なつきちゃん、その子貸して」
夏木さんの顔が険しくなったと思うと、ハッとうさぎを抱き上げた。
「わ、やっぱり……!なつきちゃん、ごめんね」
私の黒のグレーのパンツが一部分濃くなっている。
「おもらししちゃったみたい……」
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