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「なつきも甘えたくなった?」
三上さんはくすっと笑い、私の頬を優しく撫でる。
彼に優しい瞳を向けられるのなら、私はいつだって甘えたくなる。
つられるように頷くと、三上さんはりーちゃんを抱き上げた。
「え……?」
次に彼はりーちゃんの頭にキスを落とすとケージに入れる。
「俺もなつきを甘やかしたくなった」
そう言って彼は今度は私の真横にピタリとくっつき、肩を抱き寄せた。
嬉しさで胸を甘く揺らしながら、彼を見つめると優しいキスが降る。
一つ、二つ、三つ、と落ちて離れた。
「可愛い」
「……」
甘い声で言わないでーー。
心臓がドキドキし過ぎて止まりそう。
それなのに、もっと近付きたい。
私は彼の腕を自分に引き寄せる。
“もっと”という思いを込めて見つめると、彼は「嫌ならすぐに言えよ?」と言い、再びキスを落とす。
それはこれまでより深い大人のキスに変わっていく。
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