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鼻から抜けるような声が溢れるのは、彼の舌が私の舌に絡みつくから。
何度も角度を変えて、私の口内を甘く溶かす。
激しくて甘いキス。やみつきになりそう。
自然と彼の首に手を回す私がいる。
緊張で固くなっているくせに、身体が彼を受け入れたいと叫んでいるよう。
気持ちがよくてたまらない。
こんな快感、知らない。
やがて彼の唇は私の首筋に移る。
首筋にキスをしつつ、彼は「怖くない?」と優しく尋ねた。
頷くとニットの下から三上さんの手が入ってきた。
かと思うと、彼はあっという間に首から通し、脱がしてしまう。
肌寒さを感じると同時、緊張を思い出す。
「寒い?」
「少し……でもそれより恥ずかしいです」
彼は私の露わになった鎖骨に唇を押し当てると、シーツをかけた。
三上さんは私の横に横になる。
それから私の手を優しく握った。
「ごめん、伸びると思って脱がしてしまった」
「……いえ」
「少し、温かくしよう」
そう言うと彼は私を抱き寄せる。そしてまたキスを繰り返し始め、胸元のブラギリギリのところまでキスを落としていく。
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