心も身体も満たされて-2

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「理巧さんが好き……」 告白と同時に溢れた涙を彼は優しく食み、キスを繰り返す。 初めての恋。 大きな傷のせいで常に不安な私に安心をくれる彼が好きだ。 「まいった……」 いけなかっただろうか……。 「好きすぎてどうにかなりそうだよ」 溜息交じりの台詞に、感情がより高ぶる。 「私も好きすぎて大変です。ここの辺り壊れそう」 好きで好きでたまらない。 心臓を押さえ訴える。 彼が優しく微笑んだ。 彼こそ感情が高ぶっているはずなのに、先へと急ぐ様子がない。 だから、私は逆に欲しくなる。 彼の大きな手を、私の胸に当てて触れさせた。 彼の眉がピクリと動く。 恥ずかしいけれど、もう平気だ。  
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