心も身体も満たされて-2

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「なつきちゃんってすごいわね」 「え?」 罪悪感で溢れている今の私のどこがすごいというのだろう。 「私、嫉妬してる自分をとても見せられないから。それに嫉妬の対象がいい人なら余計嫉妬しちゃう。心が綺麗なのね」 「そんなことは……」 「それに、美人ななつきちゃんに嫉妬してもらえるなんて光栄だな。 なつきちゃん、彼と私は本当にただの友達だから安心してよ。異性の友達なんてあり得ないと思うかもしれないけど、私たちの中ではあり得てる。ね?」 三上さんが「おぅ、友達でしかない」と言った。 「あ、私も……わかります。昔は男友達もいましたし……。今は一人だけですけど」 はるのせいで宗ちゃんだけになっちゃったけれど、わかる。 「大丈夫です」 笑顔を作ると、夏木さんが三上さんを顎で差した。 「なつきちゃん、大丈夫じゃない人がいるよ。そこに男友達の存在を気にしてそうな人が」 くすっと笑う夏木さんの視線をたどる。 三上さんはばつの悪そうな顔で、「帰るぞ」と言った。
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