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「朝でも、昼でも、どんなに夜遅くでも、いつでも頼ってくれて構わない」
「……三上さん」
こんな私を受け入れてくれる人なんていないと思っていた。
諦めていた。
でも、ちゃんと認めてくれる人がいた。
彼に出会えてよかったーー。
「スーパーマンみたいです」
「なつき限定のな」
彼がくすっと笑う。
「ありがとうございます」
「ちゃんと甘えろよ?」
彼の手が離れたかと思うと、私の頬につたう涙を拭う。
優しい手。
運転中だとわかっていても、その手を握りしめギュッと頬に引き付けた。
好きで好きでたまらない想いが胸にいっぱいに占める。
「はい」
過去は消えない。
けれど、彼のおかげで和らぐ日々が送れる気がした。
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