67人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
試着をするとますます気に入ったので、ドレスを決めたことをすぐさま理巧さんにメッセージを送る。
するとすぐ、電話が来て「写真を送ってくれよ」と言われた。
「ふふっ、内緒にします」
「なんだよ。俺も行くんだった」
「でも、お仕事ですよね?」
「まぁ……」
理巧さんは最近忙しい。
少し前に売り出した彼がデザインした商品が高く評価されたことで、様々な会社から仕事の依頼が増えているところだ。
ちなみにはるの会社とはもう、仕事はしていない。
もう二度とはるを私たち、私たちの家族への接触はしないことを誓約してもらっているので、はるの親族とも縁を切った状態である。
はるとのことで仕事に影響してしまったらどうしようと少し考えていた私だったが、その心配をすることはなくなったということだ。
最初のコメントを投稿しよう!