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「前にもこんなことありましたね」
「あぁ。あの時は、お前の心を開きたくて必死だったな」
優しい優しい瞳だ。
「なつきがずっと気になってたから、あの日は最高に嬉しかったよ」
「……」
「こうしてなつきを手にできてよかった」
彼は私の肩をそっと抱いて額にキスを落とした。
甘いよ。
三上さんの瞳が甘く緩まる。
私の心は簡単に溶けてしまう。
「私も……」
「何?」
「理巧さんとお付き合いできてよかった……」
「なつき」
「結婚できるなんて幸せです」
彼の逞しい肩に頭を寄せる。
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