はじまりの夜

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マンションに着き、春立さんの部屋に入るとすぐ、私は彼のシャツを引いた。 “キスして” 心で言うと、さすがは女心のわかる彼だ。 唇を私の唇に重ねた。 それは貪る様なキスに変わる。 “春立さんも会いたかったの?” その激しさに、甘く錯覚してしまいそう。 そしてまるで、初めて身体を繋げた時のように、彼は「ベッド行く?」と誘った。 私の手を引き、ベッドまで行くと、彼は私にのしかかるような体勢になる。 「春立さん……」 彼の瞳は艶やかで、くらくらする。 そして、私をひどく求めて見えた。 普段より余裕がないように見えるのは私の期待からだろうか。 「奈々、会えて嬉しい」 そう言って彼はとびきり甘いキスをしかける。 それから彼は私の好きな場所を的確に攻めはじめる。
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