はじまりの夜

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彼とのキスは好き。 ねっとりと絡む舌は熱く溶けそう。 口内が浸食されるようで、身体が震える。 私から甘いため声が溢れる。 「色っぽい声」 それを言うなら春立さんだ。 彼の声はたまらなく艶やかで、背が身体がゾワリとする。 緊張すると言っていた彼だが、手際よく私の服を脱がしていく。 ストッキングまで脱がされると、ブラとショーツだけとなる。 “もしも春立さんと……”と想像して着けてきた下着は、新調したもの。 ピンク色のレースの付いた下着はちょっぴり透け気味。 「下着、可愛い」 春立さんの視線が胸に落ちる。 「ピンク色、似合ってるね」 彼は優しく胸に口付けた。 期待していたのがバレバレ。 恥ずかしく下唇を噛み締める。 だけど、期待していたのだから、否定できなかった。 彼の唇は胸元に優しいキスを降らせていく。 私からたくさんの甘いため息が溢れはじめる。
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