74人が本棚に入れています
本棚に追加
「早く確かめて、次に進むべきだよ」
「うん。頑張る。ちょっと怖いけどねー」
「大丈夫。あんた可愛いから、もしフラれたら一緒合コン行こう」
「イケメン揃えてよー」
女性らの話は次に移っていく。
だけど、私の頭の中には先ほどの二人の会話が繰り返されている。
ーー身体目的かもしれない。
早く確かめて次に進むべき。
まるで私に言われているようだ。
春立さんが好きだ。
だからこそ、彼と真剣に向き合うべき。
確かめなきゃ……。
その決意を推すように、春立さんのマンションの最寄り駅に電車はとまり、扉が開いた。
春立さんに会いに行こう。
私は電車からおりた。
最初のコメントを投稿しよう!