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ーーピンポン。
三度目のチャイムだった。
まだ、留守。
彼は今も輪島さんと食事をしているのだろうか。
キリリと胸が痛むけれど、確認すると決めた意思は強い。
このまま、彼が来るまで待っていよう。
そう思い30分ほど、マンションのエントランスの植え込みを囲むレンガに腰をおろし待っていたけれど、マンションの住人が出入りした際、不審な目を向けてきたので、居心地が悪くなり、駅の側のカフェで待つことにした。
春立さんのマンションまではカフェのある通りを通って一直線。
窓際ならば、よほど不運でない限り、見つけられる気がした。
一時間経っても来なかったらまた自宅を訪問して、帰ればいい。
そう思い、コーヒーを購入し窓際の席を確保する。
購入する時も扉の外ばかりを気にしていた。
何度も何度も時計を確認し、何度も何度も窓の外を見つめる。
しかし、なかなか時間は過ぎないし、会いたい人は見つからない。
コーヒーのプラスチックの容器が汗をかくばかりだ。
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