迷いの中で-2

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“どういうこと……?” 「え、えぇ……!」 男性社員は私と春立さんを交互に見つめながら、驚愕する。 私もまさに彼と同じ反応をしたいところである。 ーーなぜ、どうして……。 春立さんの表情はいつも通りで、感情が読めない。 「春立さんと飯島さんが……?そんな……」 「あぁ」 「えぇ……そうなんですか……?飯島さん……」 頼りない視線を向けられ、胸が苦しく揺れる。 だが、それは少しの間ーー。 春立さんに肩を引き寄せられた。 久しぶりに密着する。 ーーかぁ。 反射で顔が熱くなる。 「……わかりました」 何も発していないのに認められたということは、私の表情に好きが表れているのだろう。 「悪いな」 「いえ、春立さんに敵うとは思ってませんし……。悔しいですけど、諦めます。飯島さん、お幸せに」 動揺と困惑、感激と苦しさで言葉が出ない。 頭だけ深く下げた。
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