幸せへと向かって-2

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「わっ春立さん!」 唯ちゃんが目を丸くして口に手を当てた。 「ここいい?」 春立さんは私の横の席を指差す。 「はい、どうぞ」 椅子を引くと、彼は「サンキュ」と爽やかな笑みを見せた。 「奈々は日替わりか」 彼はチャーシューメンだ。 「はい。今日はごめんなさい。お弁当作れなくて……」 この頃では彼の分まで弁当を用意することが増えた。 だが昨日はなかなか遅くまで残業をしており、今朝起きられなかったのだ。 「いいよ。もう少ししたら毎日食べられるし」 笑顔を向けられると、うっとりしてしまう。 「お二人、ここでイチャイチャは禁止ですよー」 唯ちゃんの声にまたしてもハッとした。 彼女はじとっとした視線を私たちに向けている。
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