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本当は金曜日の約束だけでなくてもっと会いたい。
身体だけの関係を飛び越したい。
こんなに近くて遠いーー。
風邪をひいた彼女の家を訪問した時、佐藤君に怯み引き返してしまった時は情けなくて泣きたくなった。
彼女を取られたくないのだ。
初めて会話した日から、俺は奈々に焦がれてきた。
キラキラとした眼差しに恋をした。
きっと奈々なら仕事以外のことにも真っ直ぐにぶつかってくれるに違いない。
きっと俺に対しても。
彼女に好きだと伝えたい。
まずはそれから……。
かなりの日を要してようやく、俺は動き出す。
ーendー
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