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そう思いながらも、彼女との関係を切れないでいた。
彼女を手に入れるとますます好きになる。
甘く俺を呼びながら甘えてくる彼女を手放したくなくなる。
一週間の中で金曜日、そして土曜日が好きになったのは奈々とこんな関係になってからだ。
奈々が家を訪ねてくる。
そして身体を重ねる。
彼女を堪能したくてたまらなくて、ベッドから放せない日も多かった。
彼女をギュッと抱きしめて、存在を確かめるのが好きだ。
二人で近い距離で見つめ合うと本当の恋人のような錯覚をおこす。
愛しくてたまらない。
アメリカに付いてきて欲しい。
これから隣で笑っていてくれたらどんなにいいだろうか。
仕事を辞めて付いてきて欲しい。
奈々は何て言うだろう。
いつも想像ばかりで、現実にできない。
俺は小心者だ。
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