赤く燃える。

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「それなら私、寂しいけど応援する」  ともゆきの後ろから、すずはがそっと言葉を添えてくれた。  いつだってそうだ。彼女は、仲間の想いを一番に尊重して背を押してくれた。  もちろん、道を踏み外しそうだと思えば、ぴしゃりと叱ってくれる強さも持っている。  その優しさに、どれだけ助けられたことか。  すずはと共に過ごした時間は、僕自身をも優しくしてくれた。 「ありがとう」  口の端を持ち上げて返す。  こういう場面で謝ってはいけない。自分が正しいと信じた道を進むのに、どうして謝るのかと、本気で怒られてしまうからだ。  だから、一言。気持ちを込めたありがとうにすべてを託した。それで十分。
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