私は人間になりたい。

黄昏時

私は人にはなれない…
私は人に作られたロボット。
人の感じる全てを、私はコピーしているだけのこと
。人が何年という月日の中で学ぶ世界を…到底私は知ることは叶わないのだろう。

人は幾度となく家族という暖かな存在の中で生きて行く…価値観と呼ばれるものがそれぞれの家庭環境の中で育って行くのだと研究者が言っていた。

私には家族と呼べるものは何もない、こうして年齢にそぐった知識はある程度人工知能を作り出す研究者により備え付けてもらっている…ただそれだけ。

足りないのは、いつも、いつも心という暖かなもの。

わたしには魂も、心もないのだ。