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『ななさん、この場所は気に入りましたか?
なんせ古くさい民家ですから、』
『いいえ、向こうと比べ物にならないくらいに見飽きない景色です。どうか、お気になさらず。
あと、少し海を見てこようと思うので…ちょっと出かけますね?』
そう言ってななは立ち上がり玄関の方に足を向けた。
『まあ、もう夕時ですよ?暗くならない前におかえりくださいね?』
『はい、ご心配には及びません…
すぐ帰宅しますので』
そう言って足早に民家を後にした。
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