黄昏時

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『…こんばんは…お姉さん、お姉さんも一人?』 『今晩は、ええ、ひとり…です。』 暫く沈黙があって…彼は笑い始めた。 『ブッ、ハハお姉さんなんで敬語?どう見ても年上でしょ。しかも、スーツってハハハハ』 いつまでも笑うその顔に、先ほどの雲行きはなく。 見間違えたのかとも思った。 『…敬語は癖なので…年は別に決まっていませんのでお構いなく』 『笑笑それはわかったけど年は決まってないって… おかしな人だねプッ』 そう笑い飛ばす彼には私が人間に見えるようだった。
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