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この後、兼倉を交え、校長、学年主任との話になった。
校長室は重たい空気だった。
飛び降り自殺をしようとした理由は、やはり
「親友の堂本しずるがイジメで死んだから」というものだった。
校長から海藤達に、この件は内密にしてくれと頼まれた。ただでさえ、立花第一女子校は世間から騒がれている。これ以上の問題はおおっぴらにしたくないらしい。海藤と天沢は、それに承諾した。
しばらくすると、兼倉の母親が学校へ駆けつけた。学校側から事情を説明した。母親は娘の透子を抱きしめると、頭を何度も下げ帰宅していった。
迷惑をかけた詫びと、天沢に対する感謝の礼だった。
天沢は兼倉透子に詳しい話を訊きたそうだったが、さすがに今回は一歩下がった。
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