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3-2.いつだって図々しいのは
朝陽が差し込む部屋で、大きな天蓋つきベッドで目覚めた。
相変わらず、天井を見た瞬間にドキッとするのは変わらない。すでに毎朝の光景になっているのに、3年目の今でも慣れていなかった。
どうにも…違和感があるんだよなぁ。豪華すぎて落ち着かないっていうか…。
心の中でぼやいて、小さく溜め息を吐いた。
柔らかい絹の感触に手を滑らせ、同等の滑らかさを誇る白い肌に指を触れる。
隣で眠る主はしっかりウィリアムの髪を握り締め、まだ目覚めの兆候はない。
側近であり、執政という立場を預かるウィリアムが起こすまで、エリヤの朝は来ないのだ。
本来、執政とは側近の中でも政治面だけを預かる身分だった。それとは別に警護用の騎士を選び、プライベートを任せる近従を傍に置く。
しかし、多くの者が近くにいることを好まないエリヤは、すべてをウィリアムに与えてしまった。
つまりウィリアムは非常に忙しく、またとんでもなく強大な権力を手にしている。
政治の頂点である執政、軍事で最上階級の騎士、貴族から選出されプライベートにおいて国王をサポートする近従。
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