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修一が目覚めると、白い部屋に寝かされていた。 「痛たっ!」 腹部がズキズキする。 手術は成功したのか? すると扉が開き、看護婦が入って来た。 「目が覚めたのね。安心して、あなたのお陰で彼女は無事ですよ」看護婦は笑った。 「本当ですか?ああ、良かったあ」修一は、ほっと息をついた。 「あの子のご両親にも連絡がついて良かったわ。後でお礼に来られるそうよ」 「え?それは困る!」修一は起き上がろうとした。 「あ、駄目ですよ!まだ傷口が完全に塞がって無いんだから!一週間は安静にして下さい」 看護婦は慌てて修一を押し戻した。 「また後でご両親と伺いますから」 そう言って看護婦は、病室を出て行った。 まずいな。こんな所で美佐子と顔を合わせたら、何を詮索されるやもしれん。 修一は布団をめくり上げた。 それから看護婦が病室に戻った時には、ベッドはもぬけの殻になっていた。
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