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「ここがおじさんの家?どうなってるの?」と言いながら、入り口を隠してあるすだれをめくり上げた。 「ああ、いやあ、中は汚いよ」と修一は止めようとしたが、和美はお構い無しに中へと入って行く。 「へえ、ちゃんと整理されてるのね」と和美は物珍しそうに見回した。 「そうかな」と修一は、比較的綺麗な座布団を和美に差し出した。 修一は元々が綺麗好きで、器用な所があった。 この小屋も、素人にしては良く出来ていると自負している。 「この前のお礼にお弁当作って来たの。良かったら食べて」と和美は鞄の中から紙包みを取り出した。 「食べたら捨てれる様に折り箱にしたの」 広げた弁当は、凄く豪勢だった。 「これ全部、和美ちゃんが作ったの?」 「私、お料理好きなんだ。口に合えばいいけど…あれ?私の名前言ったっけ?」 「え?あ、ほら、この前携帯で和美って聞こえたんで…」修一は誤魔化しながら、唐揚げを一口食べた。 「おお!美味しいよ」 修一が食べてる間、和美は自分の事を色々話した。 修一はただ、うんうんと頷いては和美の嬉しそうな顔を見つめていた。
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