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「うわ~、スッゴイ久しぶりだよね~! 彩子お、元気だった?」
待ち合わせの店にやってきた彩子を見つけて歓声を上げるのは、山田まり。リボンベルトのピンクワンピースに身を包んでいる。
「相変わらずカワイイなあ」
思わず彩子も声が高くなる。
既に席に着いていた雪村と智子も、笑顔で出迎えた。
ここはN駅近くのホテル内にある和食レストラン『黒潮』――交通の便がよく、皆が集まりやすい位置にあるため、再会の場に決まった。
「あれっ? エリはまだ来てないの?」
キョロキョロする彩子の背中を、誰かがポンと叩く。振り向くと、長身のエリが覗き込み、にんまりと笑った。
「エリ!」
「喫煙室で一服してた」
12月最後の土曜日。
元ソフトボール部の仲間達は何年ぶりかの再会を果たした。
高校時代そのままの空気感。何年も会っていないことなど忘れてしまいそうに、会話も弾む。
でも、それぞれ少しずつ大人で、そして、すごくきれいになっている。彩子は懐かしさに感激しながら、皆のまばゆさに目を細めた。
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