イブのお見合い

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「そういうエリは? 年下の同僚クンでしょ」 「へえ~、年下なんだ」 雪村が意外そうに目を丸くする。 エリは苦笑して、 「年下に思えないんだなこれが。大学を出たばかりのヒヨッ子のくせに、同等に張り合ってくるのよ」 「エリに張り合うなんて、すごい心臓だね~」 一同、声を合わせて感心した。 「ポイントはそこね、きっと……大胆でバカなところ。自分にないものを持ってるって言うのかな」 (自分にないもの……) 彩子は、原田の落ち着いた態度を思い浮かべる。すぐに上がってしまう彩子からすると、それは羨ましい美点だ。 「じゃあさ、雪村は? お相手は仕事関係の人だっけ」 まりが訊くと、雪村は胸元を飾るクロスペンダントに指で触れた。 「いや、趣味でアクセサリーを作ってるんだけど……その、工房にいる人」 雪村の瞳が、一瞬愁いを帯びたように彩子には見えた。 「合うんだよね、すごく」 「何が?」 まりがきょとんとして訊ねる。 「カラダの相性が」
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