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電車に揺られながら、都会とは思えない平行線の視界をぼんやりと眺めていた。
変わらないな、この風景は。
もっともこの電車にってこの風景を見ること自体、一ヶ月振りなのだけど。
───一ヶ月。
経ったの? という人がほとんどだと思う。
けれども私にとってこの一月は、人生三十年以上生きてきた中で、一番に長かった。
突然、連絡が取れなくなった彼。
LINEもメールも当然電話も通じず、Twitterに至っては私をFF解除───フォロー、フォロワーの間柄を解除───した上でなぜか鍵付きアカウントにされていたので、内容が更新されているのかどうかも分からない。
そもそも彼のフォロワーもフォローも人数がゼロになっていたので、彼を経由して知り合った人達も、不審には思いつつ、しょせんTwitterなんて個人用SNS、辞めたくなったら辞めるのも本人の自由だからいいんじゃない、と、彼一人の消失など気にも止めてないようだった。
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