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とある森の奥にひっそりと佇む一軒の家。蔦に覆われ、少し怪しげな雰囲気を纏っているここに、魔女と少年が二人で住んでいた。二人に血の繋がりはない。
少年は森に捨てられていた。その捨て子を拾ったのが、この家に住んでいる魔女というわけである。
魔女は長い間、一人こっそりと生きてきた。それは魔女が忌み嫌われる存在だったから。もちろん捨て子だった少年は、魔女について何も知らない。だからこそ二人は仲良くここで、ごく普通の生活を送っていた。まるで本当の親子のように。
しかし、月日というものはあっという間に過ぎていく。魔女は年を取らないが、少年はすくすくと元気に育っていった。
やがて、二人の関係にも変化が訪れ──。
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