第1話

3/10
前へ
/10ページ
次へ
何はともあれ混乱のドラフト を終える。 月日は流れ入団会見。 波木凡策は8位指名ということで指名時の驚きはなく。 インタビューはなし。 そして入寮 新人はとりあえず寮に入るきまりである。 「私が寮長の住谷一家じゃ。よろしく。」 「よろしくお願いします。」 入寮選手が答える。 基本的に新人選手は寮に入る。 そして春のキャンプを迎える前に新人合同研修を行う。 新人合同研修は主に社会人としての心得を学ぶための研修である。 研修が終わると記者たちのインタビューがはじまる。 この年の注目選手はなんと言っても高校BIG3 北海道日本バターのドラフト1位 早田高校出身の 清山 幸四郎 広島カールのドラフト1位 広流高校出身の 中里 壱成 千葉ロットマーリンズのドラフト1位 順正社高校出身の 安岡 和憲 である。 「清山くん、今日は何を学んだのかな?」 記者が質問する。 「はい、社会人としての嗜みですかね。」 清山ははにかみながら答える。 「安岡くん、貯金はした?」 「一応しました。」 安岡が戸惑いながら答える。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加