第七章 『小暑の夕に』

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「俺、こんな風に振られたの初めて」 「……ごめん」  あの後、守屋君は再び槙さんのいるカフェに戻って、彼らがどうなったのかは分からないが、私はきちんと前を向いて帰路に就いた。  重苦しい気持ちにはなっても、初夏の日差しは爽やかで、私は空を見て気持ちを持ち直した。  何が大丈夫なのかよく分からないけれど、きっと、大丈夫……。
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