最終話 対角線に薫る風

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来シーズン、加奈との勝負が白熱することは間違いない。 もちろん、オリンピックも楽しみだ。 千晶さんは、オリンピックは200mを中心に狙っていくそう。 100mでスピードがついたので、本業のほうも期待が持てる感じだ。 それと、これが世界陸上以後の最大のニュース。 なんと! 水沢さんが写真集を出しました! むろん、僕も買いました。 「お待たせ。いきましょう」 しばらく待っていると、寝室から3人が出てきた。 普段、3人とも化粧などほとんどしないのに、今日はばっちり決まっていた。 知香ちゃんも新見もかわいくて素晴らしかったんだけど、やっぱり、こんなふうにいうのはあれだが、ミキちゃんが最高だった。 「わー。村上さん、すごいきれい…」 素直な感想を真帆ちゃんが言って、知香ちゃんにちょんまげをつかまれる。 「あたしらはスルーなわけ?」 知香ちゃんがぐりぐりとちょんまげを引っ張ると、真帆ちゃんは慌ててジタバタとした。 「ピョーッ!お、お二人はわんこ系です!」 「にゃんこと言えば」 水沢さんが表情を明るくする。 誰もにゃんことは言ってないぞ。 「寮に入ったら、毎日、モモちゃんに会えますね」 マンチカンのモモちゃん。 亜由美さんの飼い猫。 短い足でよたよた歩いて、可愛いの!     
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