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信じたくない。
夢なら早く覚めてもらいたい。
思い切り自分の左手の甲をつねってみた。
いたっ!
すごく痛い。
どうやら、この恐ろしい偶然は夢ではなく現実のようだ。
わたしは、ガックリ肩を落としていた。
なんて、私はついてない女なんだろ。
ずっと、ついてない30年の人生だった。
そりゃ、いつも大抵ついてないから、ついてないことには慣れっこだ。
だが、慣れていても正直凹んでしまう。何故私だけが、こんな目に合うわけ?と、疑問にも思ってしまう。
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