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お礼を言って沢田課長がいると思われる窓際まで足を進めた。
沢田課長のデスクの前に、男性社員が立っており何か会話している。男性社員に隠れたようになって、ここからだと沢田課長の顔はまだ見えない。
話の邪魔になってはいけないと思い、少し離れた位置で会話が途切れる機会を窺っていた。
少しして男性社員が「わかりました。もう少しつめてクライアントに話を聞いてきます」と言いデスクを離れた。
ようやく話せると思って近づいた私は、声をかけようと沢田課長の方向を見てハッと息を飲んだ。
まさか!!
こんなことって、現実にあるの?
あまりにも信じられない状況に驚いて言葉が出て来ない。
そうこうしているうちに今度は課長のデスクにある電話が鳴り始める。
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