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「じゃ、コピー終わったら次の指示出しますね」
和泉さんは温厚そうな人で、話し方もゆっくりしたテンポだ。
「よろしくお願いいたします」
「はい、よろしくお願いします」
頭を下げてコピー機に向かったものの、まだ私の心臓はバクバクとうるさく動いていた。
こんな偶然、漫画かドラマでしかないと思っていたのに。
ある意味貴重な出会い過ぎて、到底信じられることじゃない。
日本は、狭い。狭すぎる。
何故、二度と会わないで済むと思っていた人にまた会ってしまうんだろう。
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