寝なきゃ見れないものがこちらにやってきて

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壁の向こう側をよく見ると ベッドの上ですやすやと気持ちよさそうに寝ている僕がいた。 自分のピンチにも関係ないような安らかな寝顔に対する怒りを込めてその見えない壁の僕に向かって体当たりをした。 ガチャンと、ガラスの割れるような音が聞こえ、僕は迫ってきた黒い連中と一緒に落ちて行くところを見て目が覚めた 。 目覚まし時計の頭をおすとデジタル記号で午前3時の数字が浮かび上がった。 怖いというよりも何か嫌な夢を見たとかそのまま二度寝を決めて布団を被りいい夢を見ることにした。 「枕木あきら君起きたまえ。もう君は夢を見られないし、見る暇もないぞ」  知らない男の人の声が聞こえ起きてみると、目の前に僕の手のひらくらいある黒い丸が鳥の足のような3本指の黒い手足をが飛び出ている そんなん 僕の部屋で宙を浮いていた まだ夢を見ているんだなと僕は思いそのまま寝ることにした。 「だから起きろと言っているだろうが枕木あきら。大犯罪者め」  耳元で大きな声をあげられて僕は跳ね起きた。目の前には黒い丸がどこから取り出した黒い拡声器を持って浮いていた。 「君は自分のしたことが分かって無いようだな。そんなやつだから塾にいっても成績が伸びないのだ。そんなことだと 安くない月謝を払っている両親が泣くぞ」     
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