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「今って2018年だよね?」
「え?2008年の5月だけど」
待て待て。
さっきまで自分の部屋のベッドに寝ていたはずなのに、目を覚ましたら石井純弥の部屋にいた。
そして目の前にいる彼は若返っていて、今は2008年だと言っている。
「私…、タイムスリップしちゃったのかも」
「へー」
間延びした返答をしながら私の腕を擦る彼には、タイムスリップなど興味がないらしい。
それよりも私のふわふわのパジャマに興味を持つなんて、やっぱり変人だ。
「温かそうだね」
彼の笑顔を見ていたら、本気で意識が遠くなる気配がした。
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