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図書室
小学生の頃 よく友達と 校舎2階にある図書室に集まり肝試しごっこをして遊んでいた。
いつものように 放課後 数名と図書室に集合し カーテンを閉め キャーキャー言いながら怪談話を始めた。
よく聞くようなありきたりな話を1つ終えた時
礼子が ふと壁を見つめボソッと呟いた。
「あの絵って、、あんな感じ、、だった?」
と 不思議そうに見ている。
皆 一斉に壁の絵を見たが、何らいつもと変わらないような気がする。
「え?どこ?何か変かな?」
周りの皆も何が違うのか発見できないでいる。
「いや、、気のせいかも。
うん、たぶん、違う。ごめん、勘違いしたかも・・」
と、言って礼子はどこに違和感があったのか教えてくれなかった。
その後 礼子は 用事を思い出したと言って帰ってしまった。
何となく皆もつまらなそうに帰る準備をし、下校した。
数日して、
友達の紗英が 学校に来なくなった。
何日も欠席が続き担任から説明があった。
理由はクラスメートからのいじめだと言う。
誰も心当たりがなく何の事かさっぱりわからないまま 毎日話し合いや個人面談が続いた。
紗英の家にも行ってみたが 全く会ってくれない。
何があったのか 本人と話をしたくても叶わない状況が暫く続いた。
私達の意見など 先生は全く聞く耳持たず。
本人から数々の証言がとれている。
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