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公園
某有名な公園のトイレの話。
観光地の公園。
昼は観光客であふれ、とてもオバケが出るような雰囲気ではないのだが、なぜか 公園内のトイレでは、首吊り自殺が後を絶たない。
大学の友達4人で食事へ行った帰り道、誰かが公園へ寄ろうと言い出した。
時間は22時頃だった。
「こんな時間からオバケ出ないよ~」
と、笑いながら公園のトイレへ向かった。
ライトアップされ 幻想的な雰囲気の中 ポツンと白い小さな公衆トイレがある。
「オレ、ちょっとトイレ。すぐ来るよ。
どこにも行くなよ!隠れたりするなよ!」
と笑いながらトイレへ入って行った。
私達3人は
「フリかよ~」
と笑いながら 目の前にあるベンチに座って本当に隠れようかと話していた。
ほんの数分で彼が笑いながら戻ってきた。
「なんだよ~、誰だよ~、そんなんじゃビビらね~からな~」
「え?何言ってるの?私達ここにいたよ」
「入ってたろ?個室に。唸ったくらいにしてさぁ」
「まじで何言ってるの?誰も動いてないよ。誰か入っていったのも見てないし・・・出てきてないよね?入り口ここだけでしょ?」
「え~、なんだよそれ、じゃあ、まだ中にいるんじゃね~の?確かめに行こうぜ!」
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