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「どうかしたの?」
「いや…何でもない…」
「なあに?気になる!」
「……いや……」
口ごもって言おうとしない……こんなの珍しい。
「……あたしには言えないようなことなんだ……」
さっきまでの浮かれ気分はどこへやら、なんだか悲しい気持ちになってきた……。
「ちっ…違うって!……その……」
「……?」
「……ユカが気に入ってる……プロポーズ……こんなに聞いてもうたら……そ、その……俺がする時に困るっていうか……ハードル高いし、今聞いたアイデアは全部使われへんし……って考えてた……」
「……それって……あたしとの結婚考えてくれてるってこと……?」
「当たり前やん!!ってええ!?なんで泣いてるん!?」
「だってぇ……そんなこと言ってもらえるなんて思ってなくて……」
「……むしろ言って引かれたらどうしようって思ってた」
思わずコウくんにぎゅーって抱きついた。
結婚考えてるなんて言われたの生まれて初めてだし、それが大好きなコウくんだなんて……幸せ過ぎてどうにかなっちゃいそう……。
「……まずは延び延びになってる部屋探しやな?同棲の前にユカの両親にも挨拶行かなあかんし」
「うんっ!ありがとう、コウくん!」
嬉しくって嬉しくって、思わずほっぺにちゅっ。
……それからやっぱり、加藤さんにも幸せになってほしいって気持ちが強くなった!
早坂さんと加藤さんの為に、出来る限り協力しよう!!
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