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「うっそー! それホント?! あの天使ちゃんとまた会えるの?! しかもご飯を一緒だなんてよかったじゃん、藤堂ー!」
後ろから少しだけ見える、照れている藤堂の顔がとても嬉しそうに見えて、私まで同じくらい喜ばしい気持ちになってくる。
好きな人が喜ぶ顔というのは、どんなサプリメントよりもよっぽど効く美容効果みたい。
私の拗ねていたブサイクな顔も、一気に潤いと明るさが戻ってきた。
「それならさっそく着替えなきゃ! こんな格好じゃただの怖いおねーさんだもん。藤堂、いつものデパートに行って!」
「いやいや、それでいいですって。今夜だけはアナタは俺の職場の後輩ってことにしてください」
「えっ? なんで後輩?」
もっとこう、色気のある関係を匂わしてくれても全然OKなのに。
ただの職場の後輩とか一番近いようで遠い存在じゃない。
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