7083人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっしゃっている意味がよくわかりません。私がいつ、あなたを駄目な男として見ていたのでしょうか」
「それはお前が一番よくわかっているんじゃないのか。仕事もいつまでも父親のサポートばかりで夫としても無能。どこまでも中途半端だ。もうそんな俺に呆れて違う男にいったのだろう」
本当に彼の言っている意味がよくわからなく、さすがに難しい顔をしてしまう。
駄目な男と思うどころか、私が彼好みの女性でいられるように努力をしなくてはいけないと考えているほどなのに。
それとも、これは昴さん自身が誰にも言わず、ひっそりとずっと抱えていた想いなのだろうか。
それならば、とんでもない思い違いだ。
私はただ、この先もずっと彼と愛し合って生きていきたい。
その証として子どもが欲しい。
周りのみんなと同じ様に幸せな家庭を築きたい。
それだけなのに。
最初のコメントを投稿しよう!