第3章 

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彼女を観察したが、彼女に病気があるようには見えなかった。 「ねぇ、綾人」 いきなり下の名前で呼ばれてドキッとしたが、彼女の顔は真剣な顔をしていった。 「今日の0時、ここでまた会いたい」 「僕に?」 「うん」 なぜ、深夜に会いたいと彼女が言い出したのか分からない。しかし、彼女にまた会えるのであればどうでもよかった。そのぐらい僕はまだ名前しか知らない彼女に魅了されていた。 「いいよ」 笑顔で答えると、彼女はパァっと明るい笑顔が広がった。 「ありがとう。…綾人は」 「うん?」 何か言いかけた彼女を見ると、なんでもないというように首を振った。 僕は今日の夜を楽しみにしながら、自分の部屋に戻った。
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