薬師丸くんの思い 

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和也は動揺を隠せない。 動揺する和也をあざ笑うかのように通夜は始まる。 悲しむ両親、姉夫婦にいとこ家族、どうやら親族のみの通夜らしい。 「和也、来てやったぜ」 そこにいたのは薬師丸くんだった。 「はぁ人生が終わったのか?」 薬師丸くんに尋ねる。 「そういうことになるな。キミはまだいい31年間生きられたんだ。ボクの2倍もね。」 和也は沈黙する。 馬渡和也 享年31 平凡な生涯であった。 8流大学を並以下の成績で卒業。 卒業後は介護系ブラック会社に8年勤続 ギャンブルで作った借金は数百万。
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