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「和也はこれから何がしたいの?」
薬師丸くんは尋ねる。
「何がしたいってどういう意味?」
和也は聞き返す。
「例えば成仏したいとか…?」
薬師丸くんが続けてしゃべりだす。
「僕は人生が短命だったからまだこの世に未練があるからこのまま呪縛霊でもいいと思っている。」
「それにもう、死んでしまったんだから生き返ることは出来ない。それに僕よりかは恵まれているよ。」
和也は死んでしまった事実を受け入れられずにいる。
「正直、混乱しているよ。死のイメージがまったくないというか予想と違ったというか。」
「まぁ落ち着いて考えたら。僕が言えるのはこれぐらいだ。」
薬師丸くんは和也を励ます。
「わかった。一人で考えてみる。」
そう言うと和也は薬師丸くんのもとを後にした。
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