Chapter 7

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「わかった……話は、それだけだな」 おれはダイニングテーブルに両手をついて、椅子から立ち上がった。 「ちょ…ちょっと、待って……あのね……」 妻はまだなにか言いたそうだったが、遮った。 ……絶対に、聞きたくないからだ。 おまえの口から「離婚したい」なんて言葉を。 「悪いが、明日のゴルフコンペ、朝早いんだ。 ……支度したら、寝るから」 おれはそう言って、ウォーキングクローゼット代わりにしている部屋に向かうために、リビングを出た。
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