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『家路』
果てがないような、ほんの一瞬のような
旅にも似て、何が起こるかわからない路
胸の中を占めるのは ひたむきな嬉しさ
今日の晩御飯はなんだろうか
手にぶら下げたお土産を渡す瞬間を思い描く
血をわけたものがいるのならば、ぬいぐるみでもどうぞ
オレンジ色だったり暗い闇色だったり
明かりが灯ろうとも消えようとも 待つものは変わらない
開口一番 ばかやろう
開口一番 ごめんなさい
言葉を選び選び歩く帰り道
微笑み一番 特効薬
挨拶二番 おやすみなさい
心の中と外で別々かもしれない かたちも違うでしょう
それでも辿り着く場所はひとつきり
家路を急いだならば 笑顔が待っている
黄昏時の千鳥足 包みを落とさないようにきをつけて
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