「母と男と私。」

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今日も学校後、バイトに直行だ。高3の子が勉強もしないでー、と、思うかも知れないけれど私は進学はしない。バリスタになりたいと思っている。こうして大好きなコーヒーに包まれて居られる事が何よりの幸せなのだ。 私は家に帰って自分の部屋に入って直ぐ着替えた。母は台所にいる。私はTシャツにショートパンツと、楽な格好をして部屋から出ようと、ドアを開けて思わず息を飲んだ。ドアにピタッと貼りつく様にして浜田が立っていたのだ。もしかしてドアに耳を当てて聞き耳を立ててた? 「な、な…何をしてるんですか。」と、やっと声が出た。 「いいね、その格好。」と、私の上から下まで眺めている。 「お母さん!」と私が叫ぶ。母が駆けつけて来た。直ぐ状況を把握したらしい。青ざめてる私に、 「何その格好。そんな薄着して浜田さんの気を引く様な真似して!」と怒ったのだ。 そして浜田に、 「この子は未だ未熟よ、もう、からかったりして…。」と甘えた声で言った。 どういう事?何で私が怒られなきゃならないのよ。私は頭が混乱して来た。翌朝私の朝食は用意されていなかった。私は鞄を持ってコンビニでパン買って学校に行った。その日も学校後バイトに行き夜遅くに帰って来た。
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